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イマをハックする

『多動力』を阻害する思考フリーズ現象は経験不足が問題だから実は簡単に治せると思う

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前書き

※これはパニック障害を正式に診断を受けた方向けの記事ではないです。

あくまで、「自分不安感強いなぁ」「臆病な自分が嫌だなぁ」と感じる方に向けて書いています。

パニック障害はSSRIが有効とされているので、診療所に行き薬をもらうことをオススメします。

僕自身は、パニック障害とまでは言えないものの、ショックを受けると思考がフリーズする現象に悩まされていたので書いています。

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)

 

また、思考がフリーズするとまではいかなくても、せっかくチャレンジしようと思って『多動力』を手にしても、理解は出来ても、実践できない人は少なくないのでは無いでしょうか。

周りの目、怒られる恐怖、失敗の不安・・・先天的な問題では無くただの「経験不足」が原因と理解できれば、行動に移すまでの葛藤は大きく減るでしょう。

そのことを裏付けるような、興味深い理化学研究所の論文を見つけたので紹介しつつ、科学的に考察していきます。

※パニック障害の方はまた別です。

「恐怖学習の漸近現象」で思考停止は無くなっていく

漸近とは「徐々に近づいてくるさま」という意味を指します。

今回の記事の文脈では、最初は恐怖を感じていたことが平常心に近づく現象のことを表します。

人から怒鳴られたとき、強引な雰囲気に押されそうになったとき、頭がフリーズしてしまい悔しい思いをしたことはないでしょうか。

僕はあります。

子供の頃、自分より体格差のある相手や、親に対しても曖昧な意見を押し付けられたときに頭がフリーズしました。

また、飲食店のバイト先で怒鳴られたときも恐怖で頭がフリーズしてしまい、情けない気持ちに駆られました。

僕は人間があんまり好きじゃないんですが、こういう不合理を雰囲気で押し付けるクソがいたからなんですね。

今思い返すだけでも、猛烈にイラッとしますし、なんなら過去に戻って、冷静に頭を働かせて鼻っぺしを根元からボッキリ折ってやりたい衝動に駆られます。

それで、頭がフリーズする自分は弱い人間なんだ、人間と関わるのが上手くないんだ・・・と思っていたのですが、違うんですよ

動物は恐怖を感じる現象に遭遇すると、本能的にパニックを起こしてすくんでしまうことがあります。

僕の飲食店のバイトや、幼少期に体格差のある相手に心理的マウントを取られたときと同じですね。

ただ、これは浅い経験の動物がする特有の現象なんですよね。

アメリカの科学誌『nuron』にも載った理化学研究所の論文にハッキリと書かれています。

危険に対して冷静かつ適切に対処できるようになるための神経回路を発見 | 理化学研究所

たとえば経験の浅いネズミは、天敵であるネコが現れる予感がする場面(猫の首輪の鈴の音が聞こえるなど)に遭遇すると、浅いながらの経験から危険を察知してパニック行動の一種であるすくみ行動を起こしてしまいますが、そのままでは捕まってしまうこともあります。一方、経験を積んだネズミは、パニック反応を起こさないで、最も安全なルートを探して逃げ出すことができます。

浅い経験のねずみは、パニック行動の一種である「すくみ行動」を起こしてしまうのですが、経験を積んだねずみはパニック反応を起こさないで、最も安全なルートを探して逃げ出すのだそうです。

この「すくみ行動」は先述のフリーズとも言い換えることができるのですが、頭がフリーズするのは超単純に「ただの経験の差」なのです

この例は、「これから体験することがどれくらい危険とされるか」という危険予測値に反して、「実際の体験がそれほど危険ではなかった」場合に起こる学習の結果といえます。

また、この経験によって危険予測値自体も減少していき、パニック反応から抜け出して冷静で適切な対処法を取ることができます

一番キツイのは恐怖学習の初期段階のとき

魚の実験で、危険予測値が脳内でどのように表現されているかの調査が行われました。

実験の内容は、行き来が可能な2つの部屋の水槽で行われました。

魚がいる部屋で赤ランプを点灯し、続いて一定時間後に電気ショックが流れます。

この赤ランプが点灯中にもう一方の部屋にいけば電気ショックを受けずに済みます。

この実験の結果、学習(=赤ランプの点灯後に電気ショックを受けるが、点灯中に部屋を移れば回避できる)の初期段階の魚は、危険予測値が有意に上昇した一方で、学習を完了した魚の危険予測値は学習前と反応が変わらなかったのです。

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学習の初期段階は恐怖を過剰に感じるが、それを過ぎれば脳の働きは平常と変わらなくなるのです

自分の可動範囲をガンガン広げるのがいい

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このように、「学習の初期段階こそ恐怖を過剰に感じる」ものの、それを過ぎれば平常と変わらなくなるので、何も気にせず自分の可動範囲をガンガン広げるのがいいでしょう。

周りを気にするのも、思考がフリーズするのも、起こられるのが怖いのも、単に経験不足の可能性が高いんです。

僕自身、学習初期段階でいつもストップしていて反省していますね、もっと理不尽な目にあったらやり返したり、突っ込んだ経験をしてさっさと初期段階を抜ける学習をすればよかったです。

というわけでメンタル面でマウントとる馬鹿や根性論イデオロギー野郎は無視しましょう、どうせ恐怖学習の初期段階はいずれ抜けるので。

この「恐怖を過剰に感じる学習の初期段階はいずれ抜ける」を意識するとしないのでは、世の中の見え方はガラッと変わるでしょう