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イマをハックする

落合陽一先生の『魔法の世紀』はマジで脳を揺さぶる一冊

 

前書き

まずは、「魔法の世紀」の読書感想文をこれから書いていく僕が、この本を手に取ったきっかけについてさらっと書いておきます。

そもそも、僕はメディアアートとは全く縁の無かった文系大学生だったんですが…

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出典:ドラえもん

ある日、twitterで「僕にメディアアートの見識が無いせいか、落合先生の先進的な意見は営業トークなのか根拠に基づいた発言なのか分からん」とつぶやいたところ…。

「俺はメディアアートのことはほとんど話さないし、営業トークは基本しないよ」

と返信が来ました。

たとえ有名人相手でも不穏なことをいうと本人から殴り返されるのはtwitterの恐ろしいところ

ともあれ、このやり取りがきっかけで、落合陽一という人間に対して興味を持ち『魔法の世紀』を手に取るきっかけとなりました。

縁って不思議ですねぇ。

 

僕の世界の解像度は大きく向上した

感想を簡潔に述べると、めちゃくちゃ面白かったです。

コンピュータの進化の歴史、メディアアーティストという世界の奥深さ、計算機自然という未来予想図、さらに落合先生自身の哲学まで織り込んでいる超高密度で…

どうしてここまでの情報が一冊にまとめられているか、それこそ魔法のようでした。

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僕は読み終わった後、最初は「落合先生のメディアアーティストとしての活動や、コンピュータの進化年表を作ってブログに書くのが面白いかな」と思いました。

けれど、内容をまとめている途中で、『魔法の世紀』の本質はそこでは無いような気がしたんです。

あと著作権的なアレが怖かった

多くの人は、『魔法の世紀』の感想として、40年前にスマホが構想されていたというアラン・ケイのDynabook構想の話や、落合先生の人間はAIに取り込まれるんじゃないか?というミトコンドリア理論のことetcについて述べていました。

アラン・ケイのDynabook構想

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40年前に書かれたアラン・ケイのDynabook構想では、既にスマホの構想を記述していました。

子供たちの手元にある四角形の物体はキャンバスではなく今のスマホ的なデバイスで、絵を描いているのではなくプログラミングをしています。

しかし、僕が思う『魔法の世紀』の一番スゴイところ、それはアラン・ケイのDynabook構想でもなく、原理のゲームが文脈のゲームにとってかわったというところでもなく、

「コンピュータが登場した、それによって世界が変わった」を論理的に述べているところだと思います。

コンピュータが登場したことによって世界が変わった、というのはなんとなく皆が感づいているところだったり、僕のような文系出身の方でも耳にタコができるくらい聞いてきた言説ではないでしょうか。

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ただ、その「世界の変化」を言葉にするには、聞き手のみならず話し手であっても、あまりに複雑な要素が絡んでいて、「よく分からない」というのが正直なところでした。

なんとなく、世の中便利になったのかな?くらいの認識で、「コンピュータによる世界の変化」というのは信仰に近いものでした

その根拠の「フワフワ性」、つまりコンピュータの登場によって、世界の物事はどう変化したか、そして人間の質はどう変化したか、を「頭ごなし」ではなく具体的に提示しているところに本書の衝撃があると見ています。

そして、このフワフワ性が具体的になったことを、僕は世界の解像度が上がったと表現します。

 落合陽一先生が謎の人で無くなった

冒頭でも書いた通り、僕は落合先生について「謎の人」くらいの認識しかありませんでした。(まぁ、今でも変な人という認識はありますが

もちろん、『魔法の世紀』を読んで落合先生の全てがわかった、というわけでは無いのですが、メディアアーティストとしての落合先生、研究者としての落合先生の面も触れていました。

さらっと触れていたわけではなく、どうしてメディアアートに興味を持ったのか、どうして研究者として舵を切ったのか等、テレビでは分からない「原点」も含めてガッツリ紹介されてたんです。

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また、メディアアートと研究を両立する中で自分の軸がどこにあるのか、といったような思春期の青年が抱えるような悩みも持っていたことを書いていて、親近感が湧きましたね。

僕はこの本を手に取るまで、失礼ながら「なんか色々手を広げまくってて胡散臭いなー」という印象を持っていましたが、印象がガラっと変わりました。

落合先生を知っている人からしたら超イマサラなんでしょうけど、「ああ、本当にすごいひとだ」と思うようになりました。

というか、ホリエモンといい最近の実業家ってマジで手広く物事取り組めすぎじゃないですか?

メディアアーティストで研究者で会社経営者、最近は漢文に興味を持ち始めたって、ひと昔前だったら「放言」レベルだったんじゃないかと思うくらいに手を広げていて、けれどちゃんと回ってる。。。

まとめ

読書感想文ということで、あくまで「僕が『魔法の世紀』を読んで感じたこと」に絞ってかきました。

本当はもっと本の内容にもガッツリ触れようかと思ったんですが、著作権的な部分が怖いので。。。。。。

最近VALUも始めたそうですし、面白い人なので今後はもっと様々な側面から落合先生を語れたらなーと思っています。

そのときはもっとガッツリ書いていきます。

おそらく、『魔法の世紀』を手に取る人というのは元々落合先生のファンという方が多いんでしょうけど、

欲をいえば、読む前の僕みたいに「なんか胡散臭いなー」と疑ってる人の手元に届いたらいいなぁと思います。

「落合先生が絶対だ!」というわけじゃなくて、読み物として普通に面白いし、知らないままスルーしてしまうには惜しいインパクトを持った方だと思うからです。

ちょろっと本記事で紹介した部分以外でも、メディアの歴史やDynabook構想の話は本当に面白く、なぜか文体も知的好奇心をくすぐりつつ、しっかり読みやすいバランスがとれているので、脳を揺さぶられますよ

魔法の世紀

魔法の世紀